関連事業の展開

JR東海グループの事業展開

当社グループでは運輸、流通、不動産、その他の各事業を展開しています。運輸部門では、鉄道事業とバス事業を、流通部門では、鉄道の集客力を活かして、百貨店の運営や駅・車内における物品・飲食物等の販売サービスを行っています。不動産部門では、駅部及び高架下の開発や、駅ビル等の不動産賃貸等を行っています。その他の事業部門では、ホテル事業や旅行業、広告代理店業等を展開しているほか、鉄道車両等の製造、各種鉄道設備の保守・検査・修繕等を行っています。
2020年3月期の連結子会社の営業収益(単純合算)は、6,366億円でした。

図1 連結子会社営業収益の推移(単純合算)

  • 注:( )内は各年度末時点の連結子会社数

当社最大の乗車人員を誇る名古屋駅の
開発

1日あたり平均22万人の乗車人員を誇る当社最大の駅である名古屋駅の開発は関連事業の柱です。
名古屋駅においては、2000年に駅の直上にJRセントラルタワーズ(以下、「タワーズ」)を、2017年にはタワーズに隣接してJRゲートタワー(以下、「ゲートタワー」)を開業させました。タワーズとゲートタワーを一体的に運営し、双方の事業のコンセプトの明確な棲み分けによる相乗効果の発揮や営業連携による収益拡大、そして効率的な運営による利益の最大化に取り組んでいます。

JRセントラルタワーズ・JRゲート
タワーの2館一体運営

JRセントラルタワーズ

名古屋駅直上の高層複合ビルであるタワーズは、高さ245m、延床面積約417,000㎡を誇り、当社グループの関連事業の中核です。当社の連結子会社3社が百貨店、ホテル、オフィス等の事業を展開しており、開業以降、当社の関連事業収益は大きく増加しました。
オフィス事業は、開業以来高い入居率で推移しており、2020年3月期もほぼ満床を維持しました。本年度は、オフィスフロアの改装工事を本格的に実施するなど、将来に向けた競争力を強化する取組みを行っています。
ジェイアール名古屋タカシマヤは、駅直上という好立地を活かして、高い集客力を発揮しています。2020年2月には化粧品売場の面積を約2倍に拡大する大規模リニューアルが完成し、新たなお客様の取り込みによる増収を図っています。
名古屋マリオットアソシアホテルは、駅直上の立地や高層階からの眺望、グレードの高い設備等によりご好評を得ています。昨年度は、コンシェルジュラウンジ移設・拡大や、中国料理「梨杏」のリニューアルを完成するとともに、順次客室改装も進めており、さらなる競争力強化を目指します。

JRゲートタワー

タカシマヤ
ゲートタワーモール

ゲートタワーは、タワーズに隣接し、商業施設、ホテル、オフィス等で構成された高さ約220m、延床面積約260,000㎡の高層複合ビルです。
オフィス事業は、将来の中央新幹線名古屋駅の直上に位置する好立地にあり、入居状況は、ほぼ満床となっています。
タカシマヤ ゲートタワーモールは、約160のファッション・雑貨等のショップを集積させ、隣接する百貨店では捉えきれていないカテゴリー・価格帯のショップを取り揃えています。
名古屋JRゲートタワーホテルは、客室の快適性と機能性を両立した宿泊主体型のホテルとして、名古屋マリオットアソシアホテルと合わせて幅広いお客様にご好評をいただいています。
その他、タワーズと合わせた店舗数が日本最大級となるレストランフロアに加え、家電や衣料品の量販店等が入居しています。
ビル全体の管理・運営は、タワーズと一体で行うことで、JR東海グループとしての効率的な運営を追求するとともに、ゲートタワーがタワーズにはない新たなコンテンツを加え、 2館での魅力を一層高めています。

駅商業施設開発等に関する取組み

東京ギフトパレット

当社は、上述の名古屋駅の開発以外にも、事業エリア内各地の駅構内や高架下等のスペースを活用した商業施設や、社宅跡地等を活用した不動産事業等に取り組んでいます。
駅構内の商業施設に関しては、2019年度に静岡駅の「アスティ静岡東館」を増床し、新たに駿河湾の海の幸が楽しめる海鮮居酒屋や、地元素材を使った天ぷら酒場等の6店舗を加え、合計10店舗の静岡グルメが集積する飲食ゾーンとして開業しました。また、大垣駅、三河安城駅の商業施設でもリニューアルを実施し、地域に合わせた店舗を揃え、お客様の幅広いニーズにお応えしています。
2020年度においては、東京駅構内にある「東京駅一番街」の八重洲北口商業エリアの面積を2倍に拡充し、新規開発商品や新業態、東京駅初出店を含む人気ブランドを集めたお土産・手土産専門店ゾーン「東京ギフトパレット」を開業したほか、有楽町~新橋駅の歴史ある煉瓦アーチ高架橋下の空間に話題の飲食店を集めた「日比谷グルメゾン」を開業しました。また、豊橋駅ビル「カルミア」において、駅ビル開業50周年を迎えるのに合わせた大規模リニューアルを実施したほか、「アスティ静岡西館」では、一部エリアにてテイクアウト需要にも対応できるような飲食店舗を導入し、飲食業態強化による施設の魅力向上を図りました。
不動産事業に関しては、2019年度に社宅跡地を活用した商業開発や宅地分譲を行いました。
今後も引き続き、これらの取組みを推進し、さらなる収益力と競争力の向上に努めていきます。